駐車場の構造(平面式/立体式/自走式/機械式/タワー式)

 
駐車場の分類はいくつかの方法がありますが、当サイトでは実際に利用する際のメリット・デメリットという観点から以下の 4つに分類しています。
 

 
 
 

平面駐車場(自走式)

 
駐車場の構造(平面式/立体式/自走式/機械式/タワー式)とメリット・デメリット_02
 

平面駐車場(自走式)の特徴

平面を利用した駐車場です。最も一般的な駐車場であり、多様なパターンが存在する駐車場でもあります。
 
例えば、

  • 敷地の舗装については、アスファルトやコンクリートなどで舗装されている場合、砂利などが敷かれている場合、土面がそのまま、といった違いがあります。
  • 駐車場の場所については、駐車場専用の敷地の場合や、ビルなどの施設の一角である場合などがあります。
  • セキュリティについては、誰でも出入りができる状態になっている場所や、フェンスなどで囲われており出入り口は利用カードなどがないと車の出入りができない場所や、車 1台ごとにロック板が付いた場所などがあります。
  • 基本的には屋根はないところが多いですが、屋根が用意されている駐車場や、ビルの 1階がなどで濡れないようになっている駐車場もあります。

などです。
そのため、どのような駐車場なのか契約前に納得いくまで確認する必要があります。
 
 

平面駐車場(自走式)のメリット

  • 車の出し入れには余計な手間が必要ありません。
  • 車の高さ、重量などの制限がありません。
  • 車を荷物置きなどに利用する場合も便利に使えます。
  • 多くの場合、駐車スペースで洗車や社内の清掃などをすることができます。

 
 

平面駐車場(自走式)のデメリット

  • 屋外で屋根がない場合が多いため、車へのダメージがあります。
  • セキュリティ面では不利になります。そのため、フェンスなどで囲われているか、出入りの制限があるか、子供たちからいたずらをされにくい場所になっているか、といった確認が必要です。
  • ネコなどによるひっかき傷や鳥のフンなどによる車へのダメージが発生する可能性が高いです。
  • 敷地が舗装されていない場合は、泥はねなどによる車へのダメージがまします。また、水たまりなどができる場所では車の乗り降りに支障が出る場合もあります。
  • 首都圏や大都市圏では駐車料金が機械式と比べると高い場合があります。

 


 
 

立体駐車場(自走式)

 
立体駐車場の参考:
  http://www.tokairoad.co.jp/product/3-4.html
 

立体駐車場(自走式)の特徴

自走式の立体駐車場です。
ショッピングセンターや駅前の駐車場に多くみられる駐車場で、メリットも多くバランスがいい駐車場です。
ただ、設置には広い敷地が必要で、初期投資も大きいことから供給量はあまり多くはありません。
ショッピングセンターや駅前の駐車場の場合は、月極と時間貸しの駐車スペースが混在している場合も多くあります。
 
 

立体駐車場(自走式)のメリット

  • 多くの場合は車の出し入れに手間が必要ありません。
  • 車の高さ、重量などの制限がありません。ただし、車高に関しては条件がある場合もあります。
  • 平面駐車場に比べるとセキュリティ面では安心できます。
  • 直射日光や風雨にさらされませんので、車へのダメージも軽減されます。ただし、屋上階の場合はこの限りではありません。
  • ほとんどの場合は屋根が付いていますので、雨の日も濡れる心配がありません。ただし、屋上階を除く。

 
 

立体駐車場(自走式)のデメリット

  • 階数によっては車の出し入れに時間がかかる場合があります。
  • 駐車スペースで洗車することは困難です。ですが、水を使わないワックスがけや掃除機かけなどは可能な場合が多いでしょう。
  • 供給数は多くありません。

 
 
 

機械式駐車場(屋外)

 
機械式駐車場の参考:
  http://www.tokairoad.co.jp/product/product.html
  http://www.iuk.co.jp/parking/p_seihin/2step.html
 
 

機械式駐車場(屋外)の特徴

機械式駐車場の特徴として、パレットと呼ばれる台の上に車を乗せて出し入れする方式の駐車場です。
そのなかで、機械も含め駐車場が屋外にあるタイプです。
 
 

機械式駐車場(屋外)のメリット

  • 平置き、立体駐車場タイプに比べてセキュリティの面で優れています。
  • 隣の車からのドアパンチや当て逃げなどの可能性がほぼありません。
  • 契約者以外の不法駐車や迷惑駐車がほぼありません。
  • 首都圏や都心部など地価が高いエリアでは、平置き駐車場より駐車料金が割安な場合が多くあります。

 
 

機械式駐車場(屋外)のデメリット

  • 機械式でも屋外にあることから、直射日光や風雨による車へのダメージがあります。
  • 機械により車の出し入れを行いますので、車が出てくるまで数分程度の時間が必要になります。
  • セキュリティ面では、平面駐車場よりはメリットがありますが、完全に外部から遮断されていないため、屋内式、タワー式と比較するとやや劣ります。
  • 入庫できる車のサイズ(特に高さ)、重量に制限があります。
  • 機械が故障した場合は、数日という単位で利用できなくなる場合が発生します。
  • 機械のメンテナンスのために、利用ができない期間が発生する場合があります。
  • 駐車スペースで洗車や室内の掃除などの作業ができません。

 
 
 

機械式駐車場(屋内・タワー式)

 
屋内式・タワー式の参考:
   http://www.iuk.co.jp/parking/p_seihin/elevator.html
   http://www.iuk.co.jp/parking/p_seihin/tower.html
 
 

機械式駐車場(屋内・タワー式)の特徴

機械式駐車場の特徴として、パレットと呼ばれる台の上に車を乗せて出し入れする方式の駐車場です。
そのなかで、その駐車場が屋内にあるタイプです。大都市圏では敷地面積が小さくてすむため、タワー式のものが多くあります。
 
 

機械式駐車場(屋内・タワー式)のメリット

  • 完全に外部から遮断されますので、セキュリティの面で安心感が高いタイプです。
  • 直射日光や風雨にさらされませんので、車へのダメージも非常に少なくすみます。
  • 首都圏や都心部など地価が高いエリアでは、平置き駐車場より駐車料金が割安な場合も多くあります。
  • 隣の車からのドアパンチや当て逃げなどの可能性がほぼありません。
  • 契約者以外の不法駐車や迷惑駐車がほぼありません。

 
 

機械式駐車場(屋内・タワー式)のデメリット

  • 機械により車の出し入れを行いますので、車が出てくるまで数分程度の時間が必要になります。
  • 入庫できる車のサイズ(特に高さ)、重量に制限があります。
  • 機械が故障した場合は、数日という単位で利用できなくなる場合が発生します。
  • 機械のメンテナンスのために、年に数回程度駐車場の利用ができない期間が発生する場合があります。
  • 駐車スペースで洗車や室内の掃除などの作業ができません。

 


 

どのタイプの駐車場にもいえるメリット・デメリット

 
各駐車場のタイプごとにメリット、デメリットを記述しましたが、どのタイプの駐車場でもいえるメリット、デメリットがあります。
 
 

駐車場が屋内か、屋外か

駐車場の場所が屋内なのか、屋外なのかによって車へのダメージが大きく変わります。
屋外の場合は、炎天下にさらされ、風雨にもさらされますので、駐車場に止めておくだけで車へのダメージが発生します。
また、ネコなどの動物によるひっかき傷や鳥のフンなどによるダメージも発生します。
逆に、屋内の場合はこれらの影響がないため、車へのダメージが最小限になります。
車に乗るのが週末だけという場合や、高価格帯の車の場合は、屋内の駐車場を探すメリットは大きくなるでしょう。
 
 

駐車場の敷地、実際の駐車スペース

駐車場までの道や、駐車場の敷地、実際の駐車スペースによって使い勝手が大きく違ってきます。
これもどのタイプの駐車場にもいえることですが、駐車場にたどり着くまでの道や、駐車場に右折して入る、左折して入る、実際の駐車スペースの場所、隣に止まっている車などによって、実際に駐車しやすいかどうかが全く変わってきます。
実際に見に行っても、ただ見たときと車に乗って実際に駐車させようとしたときとで印象が違う場合もあります。
いくつか選択肢がある場合は、実際に車を試しに駐車してみることを検討することも価値があるでしょう。
 
 

地下の駐車場

最近は集中豪雨が多発することが増えてきていますが、地下の駐車場は大雨が降った場合は水没してしまう可能性が少なからずありますので、その点も頭の片隅に入れておく必要はあるでしょう。
また、地下の場合は湿気がこもりがちなため、しっかり換気がされているかもチェックしておく必要があるでしょう。
 
 

機械の故障について

機械を利用した駐車場の場合は故障した場合の影響が大きくなりがちです。
ここで言う「機械を利用した駐車場」とは、先に説明をした「機械式駐車場」に限らず、平面駐車場であっても車の出し入れの際に駐車券をゲートに通して出入りするような場合は、その機械が故障すると出入りができなくなる場合がありますので、その点も考慮に入れておきましょう。